兵庫・宝塚市立中いじめ、市再調査委が聞き取り調査へ
産経新聞 2019/9/3(火) 8:55配信
平成28年12月に宝塚市立中2年の女子生徒=(14)=が自殺した問題で、いじめの背景などを改めて調べる市の再調査委員会は2日、すでに卒業した同級生や当時の教職員らへの聞き取りを今月末から始めると明らかにした。報告書は今年度内にまとめる予定。
再調査委はこの日、4回目の会合後、委員長の春日井敏之立命館大教授らが会見。今月末から現在高校2年の同級生らに続き、学年や部活動の担当教諭らからも聞き取る方針を示した。春日井委員長は「いじめのプロセスを精査し、重大な問題にどうつながったかを判断したい」と述べた。
対象の生徒は数十人規模で、聞き取り依頼は「何度も説得を試みる」と強調。面談には委員2人以上で臨み、保護者が同席しないケースも想定されるが、生徒への心理的負担にならないよう配慮するとした。
聞き取り調査については8月下旬に保護者説明会を実施しており、春日井委員長は「調査協力への理解は深められたと思う。遺族と調整した上で報告書は概要版を公表できればと考えている」などとした。