高校野球部監督が「感情的になり」部員平手打ち 「相手方も理解」と学校に報告せず
京都新聞 2019/9/18(水) 8:00配信
京都市北区の京都府立山城高で8月下旬に硬式野球部監督の男性教諭(59)が2年生男子部員の頬を平手で数回たたく体罰を行っていたことが17日分かった。部員に大きなけがはなく、教諭は謝罪したが、学校に報告していなかった。
府教育委員会によると、教諭は8月25日の部活動中、前日の守備練習で指示した動きをしていなかったことを理由に、他の部員がいる前で2年生部員の頬をたたいた。教諭はその日の夜に保護者から「子どもの様子がおかしい」と連絡を受けて謝罪したが、「相手方も理解している」などとして管理職には報告しなかったという。同高は9月12日に外部からの指摘を受けて事案を把握し、同14日に同部の保護者会を開いて事実関係を説明した。
教諭は2015年度から同高に赴任。聞き取りに対して「感情的になり、つい手が出てしまった」と話したといい、現在は部活動の指導から外れている。
府教委は「体罰はあってはならないこと。今後、正確な事実確認をした上で処分内容を検討する」としている。
元阪神監督、吉田氏がOB
山城高の野球部は元阪神タイガース監督の吉田義男さんを輩出したことで知られる。