順大医学部入試不正、元受験生女性の賠償請求棄却求める

順大医学部入試不正、元受験生女性の賠償請求棄却求める
読売新聞オンライン 2019/10/17(木) 22:14配信

 医学部の不正入試問題で、順天堂大(東京)の医学部を受験した女性13人が性別を理由に不利に扱われ、精神的苦痛を受けたとして、順大に計約4270万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、東京地裁(加本牧子裁判長)であった。順大は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 原告は2011〜18年に順大の入試を受けた元受験生ら。訴状によると、順大が女子受験生の合否判定基準を厳しく設定していたとして、「公正であるべき入試の根幹を揺るがす極めて重大な不正だ」と主張し、慰謝料や受験料などの支払いを求めている。

 この日は、原告側代理人の弁護士が意見陳述し、「医師となって人々を助けたいとの志に支えられ、日夜勉学に励んだ原告たちは、女性というだけで差別される試験を受けさせられた」と主張。「人生の貴重な時間と努力を奪われ、怒りや悔しさは言葉では言い表せない」などと述べた。

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