「スマホよりモラルの問題」職員室外禁止、浜松市教委が臨時会議 現場、困惑の声も
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 2019/11/19(火) 7:47配信
学校内外での盗撮など教職員のスマートフォン使用に絡む不祥事が相次いだことを受け、浜松市教育委員会が18日に打ち出した職員室外への私用スマホの持ち出しを原則禁止する指針。臨時校長会議に出席した校長は「不祥事続きの状況では仕方ない」「スマホよりモラルの問題」とさまざまな受け止め方を示し、指針の運用の難しさを口にした。
指針は授業や部活動でのスマホ使用だけでなく職員室外での所持を原則禁止とし、会員制交流サイト(SNS)による児童生徒や保護者との個人的やりとりも原則禁止とした。
校外活動などでスマホ携行が必要な場合、校長が許可を判断する。花井和徳教育長の訓示後、校長はグループに分かれ、許可すべきケースなどを話し合う研修も行った。
中学校長の一人は取材に対し、「疑念の目で見られないよう、児童生徒が教職員のスマホ使用をどう思っているのか意見を聞いた上で指針を運用したい」と語った。一方、「問題なのはスマホという道具ではなく、使い方やモラルのはず」と困惑する校長もいた。
市教委は8月、女子生徒にSNSで頻繁にメッセージを送って個人的に呼び出した男性教諭2人をそれぞれ停職6カ月の懲戒処分にし、再発防止の指針作成に着手。10、11月はスマホで生徒や一般人を盗撮した男性教諭2人を懲戒処分にした。