宗像市の保育園 副園長の園児らへの傷害事件 発覚から1か月 保護者「給食与えずブリッジ歩き」福岡県

宗像市の保育園 副園長の園児らへの傷害事件 発覚から1か月 保護者「給食与えずブリッジ歩き」福岡県
TNCテレビ西日本 2019/11/20(水) 19:50配信

福岡県宗像市の認可保育園で起きた傷害事件、発覚から、21日で1カ月となります。

警察が慎重に捜査を進めていますが、被害を受けた園児がほかにもいたことが新たにわかりました。

保育園の紹介ビデオで園の魅力を語る女。

「「世界に羽ばたく自立した心を育てる」を主な理念としています。いろんな子がいます。時間がかかる子とか、どの子も最終的にはできるようになるのが園の特徴だと思っています」

宗像市にある日の里西保育園の副園長、清原こづえ容疑者(41)です。

年長クラスで2019年6月、「ブリッジ歩き」の指導中、園児の顔をたたいてけがをさせた疑いで10月21日に逮捕され事件は発覚し、その後、清原容疑者は起訴されました。

保育園でいったい何が起きていたのか。

TNCは新たな証言を得ました。

【通園させていた父親】
「ブリッジ歩きができないからといって、ブリッジ歩きをずっとさせられたりですね」

「犬で言う「待て」の状態で、態度が悪いか何かで給食は食べさせないで、ブリッジ歩き」

こう話すのは保育園に子供を通わせていた父親です。

当時、子供は清原容疑者からも指導を受けていました。

その1つが事件の舞台となったブリッジ歩きでした。

「1人でブリッジ歩きとか」

「懲罰かなんかしりませんけど、そういうことさせられていたみたいです」

「朝と帰るときも副園長に挨拶するんですけど、もうこわばっていました」

「ほかの子たちもけっこう泣いてましたね、厳しすぎて」

行き過ぎともとれる清原容疑者の指導。

関係者への取材をさらに進めると、逮捕容疑の事件のほかにも、けがをした園児がいたことが新たにわかりました。

園児の証言などによると、清原容疑者に頭や肩を押さえつけられた際、口を切るけがをしたといい、警察に被害届を出しました。

さらに…

【通園させていた父親】
「Q. 先生に対する対応もひどかったと」

「もうひどいっすよ、普通じゃ考えられないが」

「子どもの目の前で土下座させて、年中さんにこれどう思うって聞く」

こうした清原容疑者の態度に嫌気がさし、園を去る子供や保育士も相次ぎ、男性の子供も別の園に移りました。

【福岡県 小川洋知事】
「特別指導監査は宗像市と合同で、当該保育所に実施することにしています」

事件を受け、県と宗像市は13日、合同で特別指導監査に入りました。

警察には、虐待などの相談が少なくとも13件寄せられていて、実態の把握を急ぐことにしています。

清原容疑者に対し父親は…

「(子供に対して)もう愛情もなかった」

「…許せんっちというのが一番ですね」

「厳しく処罰して欲しい」

11月11日には、同僚の保育士に対する傷害の疑いで再逮捕された清原容疑者。

園児・保育士どちらの傷害容疑も否認を続けていて、警察は慎重に捜査を進めています。

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