県立高でいじめ、不登校になり退学か 元生徒の親が慰謝料請求、滋賀県教委が調査
京都新聞 2019/11/20(水) 21:00配信
滋賀県立玉川高(草津市)で2年前、当時の1年生が不登校になって退学した事案があり、県教育委員会が設置する県立学校いじめ問題調査委員会がいじめの疑いがあるとみて、事実関係の調査を進めていることが20日までに分かった。県教委には元生徒の保護者から慰謝料を求める文書が届いているという。
県教委によると、いじめ被害を訴えているのは、2017年に入学した元男子生徒。今年4月、元生徒の母親から県教委と同高に対し、在学中にいじめられていたとする文書が提出された。調査した同高は6月、いじめによって不登校になった可能性があるとして、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と判断した。8月には慰謝料を求める文書が届いたという。
同高の判断を受け、現在は弁護士や精神科医ら6人による調査委が元生徒や当時の担任教諭、部活動関係者らへの聞き取りやアンケートを実施している。
玉川高の中村光児校長は「調査委には全面的に協力したい」とし、県教委生徒指導・いじめ対策支援室は「今後の調査結果によっては、当該の方に誠意ある対応をしないといけない。各学校にも再発防止を呼び掛けたい」と話している。