ブラック校則見直し、学校現場から訴え/高校生ら青森でシンポ、「私たちの意見に向き合って」
Web東奥 2019/11/24(日) 8:51配信
子どもの考える力を学校が奪わないで−。理不尽な「ブラック校則」をテーマにしたシンポジウムが23日、青森市の県教育会館で開かれた。登壇した市内の高校2年生・藤原ひよりさんは、説明や話し合いがないまま教員からルールを押しつけられているとして「私たちの意見に向き合って」と訴えた。
藤原さんは「男子の前髪は眉毛より上」「女子のスカートは完全にひざが隠れる長さ」などの校則に疑問を持ったが、これまで教員から納得できる説明はなかったと報告。校則の見直しなど学校の問題を生徒、保護者、教員で話し合う場を設けることを公約に掲げて生徒会長に当選したが、立候補時に教員から「校則が気に入らないなら転校をおすすめする」「自分のすることが全部正しいと思うなよ」などと言われ深く傷ついたという。
藤原さんは、教員は校則で縛る一方、生徒たちを自分の意見が言えないと評価しているとして「意見のない子をつくり上げたのは先生。生徒が自分の気持ちを話せるようになれば、生徒自身が築き上げていると胸を張って言える高校になる」と強調した。
県立高校の酒田孝教諭は、生徒指導が学校維持のための生徒管理になっているとして「生徒が自分の生活や校則について発言できる場をつくることこそが生徒指導」と語った。
小学校に勤める阿部聡教諭、いじめを訴えて自ら命を絶った中学2年生・葛西りまさんの父・剛さんも登壇した。シンポジウムは県内の教育関係者らでつくる「民主教育をすすめる県民連合」が主催した。