不正請求のうえ虚偽報告 障害児2施設に最も重い処分 放課後デイで内部告発

不正請求のうえ虚偽報告 障害児2施設に最も重い処分 放課後デイで内部告発
京都新聞 2019/12/28(土) 17:51配信

  京都府は25日、人員基準の違反や不正請求、府に対する虚偽報告などがあったとして、亀岡市篠町の放課後等デイサービスセンター2カ所の事業所指定を取り消したと発表した。
 処分を受けたのは、同市のNPO法人アシストが運営する「第1ふれあいハート」(4月から休止中)と「第2ふれあいハート」。児童福祉法に基づく放課後等デイサービス事業所として府の指定を受け、障害を抱える児童が通っていた。
 府障害者支援課によると、昨年11月に内部告発があり、両事業所を立ち入り検査した。児童10人に対し2人以上の配置が必要な児童指導員や保育士が足りていなかったほか、給付費や職員加配に対する加算分の不正請求、業務日誌などの虚偽報告が見つかった。第1ふれあいハートでは、職員の虚偽答弁や出頭拒否もあった。
 指定取り消しは行政処分で最も重い。現在28人が利用する第2ふれあいハートは、処分発効日を来年3月31日とし、児童の受け入れ先を探す。処分に伴い同法人が運営する他の障害児支援施設4カ所は次の指定更新ができなくなる。
 京都府は今後、同法人が運営する障害者就労支援や訪問介護など4事業所についても検査する方針。

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