太極拳指導中 女児3人の“下半身触る”男に懲役7年「立場を利用し性欲のおもむくまま」福岡地裁小倉支部
TNCテレビ西日本 2020/1/17(金) 12:10配信
武道教室に通っていた小学生の女の子らの下半身を触るなどしたとして、強制わいせつなどの罪に問われていた指導者の男に、懲役7年の判決が言い渡されました。
判決を受けたのは中間市の鴻上雅仁被告(63)です。
判決によりますと鴻上被告は2018年7月から2019年6月にかけて、北九州市内のスポーツセンターで太極拳を指導中に、当時5歳から9歳の女の子3人の下半身を触るなどあわせて21回わいせつな行為をしました。
17日の判決で福岡地裁小倉支部は「指導者という立場を利用して性欲のおもむくままに及んだ卑劣極まりない犯行」と指摘。
また、「本件の犯行によって被害者やその家族に与えた影響は大きい」として、鴻上被告に懲役7年の実刑判決を言い渡しました。
鴻上容疑者は北九州市水道局の元職員。福岡県武術太極拳連盟常務理事を務め、ボランティアで指導員をしていた。嫁も子供もおり、同居する85歳の母親が涙ながらに心境を語った。
「親族で警察のお世話になった者は誰もいません。それなのに我が子が厄介になるなんて。何を血迷ったのか。私にしてはありがたい息子と思っていましたが、不祥事はいつどこでどう、私のところに限らず、『あの人が』っていうのがありますから。本人も自分がしたことながら耐えておりましょうけど、家族はそれ以上に、母親となると死ぬにも死なれんでしょう。家族は針のムシロです。一生懸命乗り越えている最中ですよ、私も嫁も。精神的なことでアレルギーで体に変化が起こっています。家庭ではいい息子なんです。でも起こしたことはばかたれです。本当に信じられない。私には1人しか子供はいません。親からしてみれば子供は命です。子供を殺して自分も死ぬっていうのも分からんでもないです。ただそれで解決するかっていえばそうではありません。息子は罪を償わなければなりません」
再逮捕容疑は1月下旬、北九州市内の武術教室で、指導中に小学校低学年の女子児童の体を触ったり、服を脱がせたりした疑い。「触りたかった」と容疑を認めているという。
署によると、武術教室に通う別の女子児童の家族から被害相談があり発覚。この児童と別の女子児童の計2人の体を触ったとして、強制わいせつ容疑で2度逮捕、起訴されている。押収したパソコンなどから、複数の女児のわいせつ動画が見つかった。