教職員243人「ハラスメント受けた」 調査の兵庫・姫路市教委「非常に危惧」
神戸新聞NEXT 2020/1/24(金) 20:10配信
兵庫県姫路市の市立小学校で2017年、臨時講師の男性が教員間の暴言などを理由に退職していた問題を受け、市教育委員会は24日、同市立の幼稚園、小中学校、高校などの教職員約3300人を対象に行った調査で、86校園の243人が17年度以降にハラスメントを受けたことが「ある」と回答したと明らかにした。
複数の内容を訴えた人もおり、件数は263件。そのうち「対応してほしい」と答えた27件について、市教委や所属の校長が聞き取りを行うという。
調査は昨年11月末から12日間、兵庫県の電子申請システムを利用して実施。全142校園のうち、短時間の非常勤講師らを除く全教職員を対象とし、ほぼ全員から回答を得た。
ハラスメントや悪意を感じる言動の内訳は「言いがかり、脅し、暴言」が最多で126件。「無視、仲間外れ」=63件▽「嫌なことの強要」=43件▽「冷やかし、からかい」=35件と続いた。
松田克彦教育長は「非常に危惧している。各校に相談員を配置しているが、体制を考えないといけない」と話した。(谷川直生)