10時間不足で公務災害認めず(熊本県)
KKT熊本県民テレビ 2020/1/27(月) 18:57配信
脳出血で倒れ重い障害が残ったのは公務災害にあたると天草市の小学校の元教諭が訴えた裁判で熊本地裁は元教諭の訴えを退けた。
この裁判は9年前、脳出血を起こして重い障害が残った天草市の小学校の元教諭の男性が脳出血の原因は仕事による過労・「公務災害」ではないとした処分の取り消しを求めて起こしたもの。裁判では当時の元教諭の仕事量が脳出血を起こすほど長時間に及んで負担が大きかったどうかが争われた。
判決で熊本地裁の小野寺優子裁判長は「脳出血を発症する1か月前の時間外労働は約90時間に及ぶものの医学的に発症する可能性があるとされる100時間に達しておらず、過重で長時間労働だったとはいえない」として原告の訴えを棄却した。原告側は控訴する方針だ。
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「100時間に達していない」…元教諭の公務災害認められず
RKK熊本放送 2020/1/28(火) 12:48配信
小学校の元教諭の男性が脳出血で倒れ後遺症が残ったのは長時間労働が原因だと訴えていた裁判で、熊本地方裁判所は元教諭の訴えを退けました。
訴えていたのは、天草市の小学校に務めていた元教諭の男性で、男性は2011年12月に仕事から帰宅直後に脳出血を起こし、手足のマヒや言語障害などの後遺症が残りました。男性は倒れる前の1か月間に、学校内の勤務だけでなく自宅での作業が急増し、公務災害の基準となる月100時間を超す時間外労働があったとして、公務災害の認定を申請したものの、認めらなかったことから裁判でその取り消しを求めていました。判決で熊本地裁の小野寺優子裁判長は、「時間外労働はおよそ90時間に及ぶものの脳出血を発症する可能性があるとされる100時間に達しておらず、過重で長時間労働だったとはいえない」として男性の訴えを棄却しました。原告側は控訴する方針です。