九保大雇い止め 大学側の主張退ける・宮崎県

九保大雇い止め 大学側の主張退ける・宮崎県
MRT宮崎放送 2020/1/31(金) 19:04配信

九州保健福祉大学の元助教ら4人が、大学から不当な雇い止めを受けたと訴えている問題です。宮崎地裁延岡支部は地位保全の仮処分に対する大学側の異議申し立てを退け、雇い止めは無効とした仮処分命令を認めました。

九州保健福祉大学の元助教ら4人は、大学から不当な雇い止めを受けたとして、地位保全の仮処分などを求めていました。去年2月、宮崎地裁延岡支部は、雇い止めを無効と判断。

これに対し、大学側は、裁判所に、異議申し立てを行っていました。そして、今月17日、宮崎地裁延岡支部は、「仮処分命令の決定は正当である」として大学側の異議申し立てを退けました。

大学側は「主張が認められず残念。保全抗告を準備中」とコメントしています。

 元助手の女性は男性教授からセクハラ被害を受けており、これまでの争いの中で「雇い止めはセクハラを告発したことに対する報復」と主張。延岡支部は仮処分決定で「セクハラ被害を申し立てた助手を排除する意図で(雇い止めが)行われた可能性も否定できない」と指摘した。

 元助手は大学院生だった16年9月〜17年2月、研究室の50代教授に強引にキスされるなどのセクハラ行為を数回受けた。元助手と、被害を知った元助教の女性はセクハラ被害を大学に告発。大学はセクハラがあったと認め、18年1月、教授を停職1カ月の懲戒処分にした。

 延岡市・九州保健福祉大薬学部の大学院生の30代女性が、同大学の50代男性教授からキスをされるなどのセクハラを繰り返し受けたとして、教授と同大学を相手取り、計550万円の損害賠償を求める訴訟を宮崎地裁延岡支部に起こしたことが29日、分かった。被告側は請求棄却を求め、争う姿勢を示している。

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