テスト答案用紙、誤ってHP掲載 奈良の市立小学校 学年だよりと間違え
毎日新聞 2020/2/13(木) 22:26配信
奈良市立伏見小学校(山中充子校長)が学校のホームページ(HP)に、男子児童の算数テストの答案用紙を学年だよりと間違えて掲載していたことが、同校などへの取材で明らかになった。別の児童の保護者から指摘を受けて削除したが、クラスや氏名、点数が分かる状態が半日ほど続いたという。
同校によると、学年主任が6日、学年だよりをHPに掲載するよう別の教員に依頼した。この際、スキャナーで取り込んであった児童の答案用紙のデータを間違えて渡したという。依頼された教員もデータをよく確認せずに作業し、7日午前8時ごろにHPに掲載された。別の児童の保護者が気付いて学校に連絡し、教頭が同日午後9時半ごろ削除した。
HPへの掲載作業は管理職がするルールだが、他の教員らにパスワードなどを伝えて任せていたという。山中校長は「当該児童と保護者に申し訳ない」と話している。
男子児童の両親によると、10日夜にあった保護者説明会の終了後、他の参加者が残っている中で、校長室に寄るよう山中校長らに声を掛けられたという。両親は毎日新聞の取材に「被害者だと知られてしまった」と憤慨。「息子は『ミスは誰にでもあるから責めるつもりはない』と言っているが、友達とどう接すればいいか困惑しており、学校を休んでいる」と話した。【姜弘修】