明浄学院新理事長らに職務停止の仮処分 大阪地裁

明浄学院新理事長らに職務停止の仮処分 大阪地裁
毎日新聞 2020/3/6(金) 18:39配信

 元理事長らが21億円の業務上横領罪で起訴された、学校法人「明浄学院」(大阪府熊取町)の運営体制を巡り、大阪地裁(高原知明裁判官)は、新理事長と理事ら計7人の職務を停止する仮処分決定を出した。停止期間中は、地裁選任の弁護士が職務を代行する。決定は4日付。

 仮処分を申し立てたのは、建設会社などの持ち株会社「ZENホールディングス」(東京)の麦島善光会長。法人内で運営を巡る対立があり、代理人が6日、大阪市内で記者会見して明らかにした。

 申立書によると、法人は2019年12月に理事会を開き、翌1月11日付で麦島氏を新理事長に選ぶと決議した。しかし法人は、明浄学院高校(大阪市阿倍野区)の奥田貴美子校長が理事長に就任したと発表。教職員には「1月13日の理事会で選任した」とのメールが送られたという。

 麦島氏側は、独断で開いた理事会で決めたのは内規に反し無効だと主張。民事訴訟も起こす方針という。

 法人は取材に「担当者が不在でコメントできない」としている。【山本康介】

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