明浄学院高校 元教師の解雇は「無効」判決
ABCテレビ 2020/3/26(木) 23:28配信
人員整理として明浄学院高校を解雇された元講師2人が学校側を訴えていた裁判で、大阪地裁は解雇を「不合理だった」として無効だと認めました。
訴えを起こしていたのは大阪市阿倍野区にある明浄学院高校の講師だった男性(48)と女性(33)です。判決によりますと2017年、高校を運営する学校法人明浄学院は経営が混乱していると報道されたことから翌年度の入学者数が大幅に減少すると予想し高校の教師を10人以上削減することを決定しました。原告の教師は保護者説明会で「生徒の進路について学校側から圧力があった」などと発言したことで低い人事評価をつけられたとして、理事会に批判的な者を排除するために解雇されたと主張していました。26日の判決で大阪地裁は「代わりに雇用した3人の教師の年収が原告2人より100万円あまり高かった」と指摘しました。さらに「学校側は解雇を避ける努力をしていない」とした上で「原告2人を解雇する必要があったのかどうか疑問がある」と解雇は無効と認め、学校側に原告2人が解雇されてからの給料計1170万円近くの支払いを命じました。