尼崎・中2女子自殺 校長ら4人を減給処分 兵庫県教委
神戸新聞NEXT 2020/4/3(金) 19:18配信
2017年に兵庫県尼崎市立中学2年の女子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、同級生らのいじめに適切に対応しなかったとして、兵庫県教育委員会は3日、当時の校長を減給10分の1(6カ月)にするなど教職員4人を懲戒処分にした、と発表した。
ほかに、女子生徒の相談を聞かずに一方的にしかったとして、30代男性教諭を減給10分の1(3カ月)にした。男性教諭は退職の意向を示している。担任の30代女性教諭と部活動の顧問の50代男性教諭も減給10分の1(1カ月)とした。
女子生徒は17年12月、「学校がしんどいです」などと書いたメモを残し、自宅で自殺した。クラスのグループから「きもい」「死ね」などの中傷を受けた上、相談しようとした30代男性教諭が事実を誤解し、女子生徒を激しくしっ責。同市教委の第三者委員会は、いじめや教師の対応が自殺の原因になったと結論づけた。
この問題を巡っては、女子生徒の母親が同市に損害賠償を求め訴訟を起こしている。(斉藤絵美)