南九州市中3自殺示唆 調査委員会「いじめの可能性」(鹿児島県)
KYT鹿児島読売テレビ 2020/5/15(金) 19:31配信
南九州市で2019年10月、女子中学生がいじめを理由に自殺をほのめかした問題で、市の教育委員会が設置した調査委員会は「いじめの可能性は否定できない」とする最終報告書を市長に提出した。
南九州市の中学校に通っていた3年生の女子生徒が、2019年10月、学校の教育相談員に「今つらいから死ぬ」とメッセージを送っていた。女子生徒は、学校に大量の鎮痛剤などを持ち込み同級生からのいじめを理由に自殺をほのめかしていた。
南九州市の教育委員会は調査委員会を設置し、事実関係を調査。塗木市長に最終報告書を提出した。調査委員会は、教員や同級生への聞き取りなどから「いじめがあった可能性は否定できず、自殺を示唆する要因の1つ」と認定した。
一方、女子生徒の保護者は、教育委員会に複数回、電話で相談をしていた。ただ、その時のメモを教育委員会が残していなかったことから調査委員会は、「早期解決につながらなかった要因の1つだ」と指摘したという。
女子生徒の保護者からの意見書も塗木市長に提出されていて、内容を確認した上で再調査するかなどについて判断するという。