仮釈放中の性犯罪者にGPS義務づけ、わいせつ教員に厳罰…政府が対策強化方針

仮釈放中の性犯罪者にGPS義務づけ、わいせつ教員に厳罰…政府が対策強化方針
読売新聞オンライン 2020/6/11(木) 22:48配信

 政府は11日、性犯罪や性暴力の対策を強化する方針をまとめた。仮釈放中の性犯罪者への全地球測位システム(GPS)機器の装着義務づけや、わいせつ行為を行った教員や保育士らへの厳罰化などを検討することが柱となっている。

 同日開かれた関係府省会議で方針をまとめた。対策の「集中強化期間」の2022年度末までに加害者への対応や被害者への支援充実を省庁横断で進め、毎年4月に進展を確認する。

 方針では、GPS装着について、導入の可否に向けて、法務省が海外の法制度や運用状況などを調査するとした。

 教員が児童や生徒らにわいせつ行為を行った場合は原則、懲戒免職処分とすることとし、教員免許の失効から3年経過すれば再取得できる現行制度をより厳しく見直す。保育士らも同様に厳罰化を検討する。

 子どもらが被害に遭わないようにするための教育も推進する。水着で隠れる部分は他人に見せたり触らせたりしないといったことを分かりやすく指導するほか、被害があった際の対応などについて啓発する。このほか、支援センターや相談体制の拡充なども盛り込んだ。

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