小学校で児童23人の個人情報紛失、市教委に2カ月報告せず 家族構成や自宅地図も記載
京都新聞 2020/6/13(土) 18:03配信
滋賀県湖南市教育委員会は12日、市立三雲東小で児童23人分の個人情報が記された書類の紛失があり、学校側から市教委に2カ月余り報告がなかった、と発表した。紛失に伴う被害の報告はないという。
市教委によると、紛失したのは「児童環境票」で児童の氏名、住所、家族構成、自宅地図などが書かれている。昨年4月に担任教諭が児童から集め、校内の机に保管。今年3月下旬、病気療養した教諭の代わりに担任を務める講師が本年度への引き継ぎ作業をする際に、紛失が発覚した。同小は今月2日、市教委に報告した。
市教委の説明では、同小は発覚以降、「校内にある」として児童環境票を探していたが、同1日の学校再開でいったん児童に返す必要があり、紛失を市教委に届けた。学校は11日に保護者説明会を開いて謝罪、再発防止策を説明した。
市教委学校教育課は「報告遅延が非常に悔やまれる。個人情報の厳重な取り扱いとともに、学校現場には迅速な報告を義務づけた」としている。