Twitter禁止、彼氏がいたら先生に報告、白い下着以外禁止…時代錯誤な「ブラック校則」なぜ生まれる?
TOKYO FM+ 2020/6/2(火) 20:12配信
高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」。毎週火曜日は、慶應義塾大学特任准教授でプロデューサーの若新雄純さんとお届け。6月2日(火)の放送では「学校と校則」をテーマに、ユニークな校則や「白以外の下着禁止」など、理不尽と感じる校則などについて話しました。
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が全国で解除され、休校していた多くの学校が再開しました。地域によっては、段階的な再開や分散登校をする学校もあり、授業日数や行事の調整など、この先も課題は山積みです。
そこでこの日は、疑問に感じる校則や面白い校則などをリスナーから募集し、あらためて“学校”について考えました。
「女子校で、彼氏がいたら先生に報告する、という義務があった」「Twitter禁止、男女交際禁止、学校内・最寄り駅での携帯電話の使用禁止」「靴下は白の無地」など、リスナーが理不尽と思う校則はさまざま。なかには「女子生徒は白い下着以外は禁止で、修学旅行で色つきのブラジャーを身につけてきた子が見つかり、旅行中にノーブラでいた」といった声も。
“ノーブラ強要”の罰にたかみなは「これはひどい!」と同情。こうした「ブラック」ともとれる校則は、なぜ生まれるのでしょうか。若新さんは「(そもそも)校則が制定された時代が古い」と指摘。当時の基準のまま時代が変わっても引き継がれ、校則の中身よりも「校則を守る行為そのもの」が重視された結果だと言います。
さらに「制定されたときにはそれなりの理由があったのでしょうが、時代とともにルールは変わっていかなきゃおかしい。校則は変えることの重要性を忘れている。民主主義は納得のいく話し合いをしてつくるもの。変えることについて話し合われていないルールは、ルールとして不完全。『変える』と『守る』がセットになっていないと成立しない」と声を大にします。
若新さんの持論に、たかみなも「『ブラック校則』は、通っている子どもたちにとっては、嫌なものですよね」と眉をひそめました。
当時高校生だった息子の生徒手帳に「男子のツーブロックの髪型禁止」という校則を発見し、学校側へ理由を求めたリスナーもいました。ところが、校長からは納得できる回答は得られなかったそうです。
「ほんの4年前の出来事」と締めくくったエピソードを聞いた若新さんは「説明できないルールはどんどん見直していくべき。みんなでつくって、必要なときには変えられるのが法の精神」と、あらためて説きました。
(TOKYO FM「高橋みなみの『これから、何する?』」2020年6月2日(火)放送より)