『性被害から生徒守る』 大阪府が”学校介さずアンケート回収” すでに数十件の回答

『性被害から生徒守る』 大阪府が”学校介さずアンケート回収” すでに数十件の回答
関西テレビ 2020/7/21(火) 19:31配信

大阪府は、教師によるわいせつ行為やセクハラ行為などがあった場合、生徒が教育委員会に直接アンケートで被害を訴えることが出来る制度を7月から府立学校で導入しました。

去年、報道ランナーでこの制度の必要性を取り上げ吉村知事が導入を決めました。

【大阪府立高校の教師】
「今からセクハラに関するアンケートを配ります。もし自分がセクハラ受けたり、友達がセクハラをされているのを見たりしたときに家で書いて、この封筒で投函してもらうという初めての試み」

7月、大阪府立学校182校12万人以上の生徒と学校の教職員に配布されるのは、教師による性被害についてのアンケートです。

わいせつ行為やセクハラ行為を受けたことがある場合や目撃した場合、このアンケートに教師の名前や内容などを記入し、被害を訴えることができます。

アンケートは教師に見られることなく教育委員会に直接届く仕組みになっていて、一人で悩む生徒の声を拾いあげたいという狙いがあります。

去年、報道ランナーで、で起きた事件から、教師による児童・生徒への性被害について学校の危機意識が低い実態や、過去に被害を受けた女性の心の傷の深さを伝えました。

【教師による性被害に遭った涌井佳奈さん】
「なんで死にたいかも分からないけど、でも死にたい。結婚しても今でも不信感というか、相手は加害者ではないのに加害者を投影したり」

放送では、神奈川県が公立高校などの生徒や教師を対象に毎年アンケートを行っていることを紹介しました。

大阪府で2018年度にわいせつやセクハラ行為で懲戒処分になった教師は24人と、全国で2番目に多い状態で、吉村知事はこの放送を見て府立学校でのアンケートの導入を決めました。

【大阪府・吉村洋文知事】
「性加害、そういうことをやれば必ずみつかることになりますから、そういったことが学校でないようこのアンケートは継続的に実施していく。一部回答もすでに返ってきている状況です」

吉村知事によるとすでに数十件の回答があり、少なくとも1件は今後調査が必要な訴えだったということです。

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