神戸市教委、教員間暴行問題で専門家委 年内めどに報告書
神戸新聞NEXT 2020/7/28(火) 14:00配信
昨年秋に発覚した神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、神戸市教育委員会は30日、背景や要因、再発防止策について、教育学や心理学の専門家らが多角的に検討する委員会を立ち上げる。年内をめどに報告書を提出する予定。
同問題を巡っては今年2月、弁護士3人による外部調査委員会が、加害行為の事実関係や背景を盛り込んだ報告書を公表。加害教員4人は計123項目のハラスメント行為を認定され、市教委は2人を免職、1人を停職、1人を減給の懲戒処分とした。
検討委は兵庫教育大の川上泰彦教授が委員長を務め、教員養成に携わる岐阜大の棚野勝文教授、いじめが起きるメカニズムを研究する甲南大の大西彩子准教授ら5人で構成。2月の報告書を基に、加害教員のハラスメントがエスカレートしていった心理的要因や学校の体制などの背景を分析し、再発防止策も検討する。(長谷部崇)