保育士殺害事件、元同僚の男に懲役20年を求刑

保育士殺害事件、元同僚の男に懲役20年を求刑
TBS系(JNN) 2020/8/28(金) 13:16配信

 去年3月、東京・杉並区で同僚だった保育士の女性を殺害した罪などに問われている男の裁判で、検察側は懲役20年を求刑しました。

 東京・杉並区の元保育士、松岡佑輔被告(33)は去年3月、杉並区のアパートで、同僚だった照井津久美さん(当時32)を包丁で刺して殺害した罪などに問われています。

 28日、東京地裁で開かれた裁判で検察側は、「犯行は計画性があり、きわめて残忍。反省や遺族に対する謝罪が全くない」などとして懲役20年を求刑しました。

 松岡被告は初公判で「黙秘します」と述べていて、弁護側は、「第三者が被害者を刺した合理的な疑いが残る」と殺人の罪について無罪を主張しています。

 また、裁判には照井さんの両親が出廷し、「いっときも心が安らぐことはない」「娘の部屋の荷物を片付けられずにいる」「ただただ、娘に会いたい」と述べました。

 判決は来月7日に言い渡されます。(28日13:03)

 東京・杉並区のアパートで保育士の女性が殺害された事件で、東京地検は職場の同僚の男を起訴しました。
 起訴されたのは、東京・杉並区の保育士、松岡佑輔被告(31)です。起訴状などによりますと、松岡被告は先月26日、杉並区のアパートの2階に住む保育士の照井津久美さん(32)の部屋に侵入し、包丁で照井さんの背中を刺して殺害した罪などに問われています。松岡被告は、照井さんが働いていた区内の乳児院の同僚でした。
 東京地検は松岡被告の認否を明らかにしていませんが、松岡被告は警視庁の調べに対して、「他の男に呼び出されて部屋には入ったが、その男が照井さんを刺した」と容疑を一部否認していました。(19日22:50)

 東京都杉並区下井草のアパートで保育士の照井津久美(つぐみ)さん(32)が殺害され、殺人容疑で同僚の保育士、松岡佑輔容疑者(31)が逮捕された事件で、アパートの住人が事件前夜に侵入経路とみられる屋根からの物音を聞いていたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁荻窪署捜査本部は松岡容疑者が人目に付かない夜のうちに屋根伝いに照井さん方に侵入し、事件当日の正午ごろまで室内で待ち伏せしていたとみて調べている。
 事件直後、アパート付近の防犯カメラに写っていた松岡容疑者とみられる人物が、リュックサックのようなものを背負っていたことも判明。照井さん方のベランダの掃き出し窓のガラスにバーナーなどで熱した上、工具で割ったような形跡があり、こうした道具などを入れていた可能性がある。捜査本部は松岡容疑者の関係先からリュックを押収し、詳しく調べている。
 捜査関係者によると、物音は事件前日の深夜〜当日未明、屋根方向から聞こえたという。同時間帯にアパート周辺をうろつく不審な男の姿が防犯カメラに写っており、屋根の上にはアパートの外廊下側から照井さん方のベランダに向かってスニーカーのような足跡が残っていた。
 松岡容疑者の自宅からは同型のスニーカーは見つかっておらず、捜査本部は捜査を逃れるために事件後に処分した可能性があるとみている。現場の遺留物のDNA型が松岡容疑者のものと一致しているが、松岡容疑者は調べに「部屋には行ったが、私は刺していない。他の男がやった」などと容疑を否認している。

 東京都杉並区のアパートで住人の保育士照井津久美さん(32)が刺殺された事件で、警視庁荻窪署捜査本部は30日、殺人容疑で、乳児院の同僚で保育士の松岡佑輔容疑者(31)=同区井草=を逮捕した。
 「私は刺していません」と容疑を否認しているという。
 捜査本部は31日、松岡容疑者を送検。動機などについて本格的に取り調べを進める。これまでのところ、2人の間にトラブルは確認されておらず、交際関係もないという。
 逮捕容疑は26日正午ごろ、照井さんの背中を包丁で刺し、殺害した疑い。
 捜査本部によると、現場周辺の防犯カメラの映像を分析するなどした結果、松岡容疑者が関与した疑いが浮上し、30日朝から任意で事情を聴いていた。照井さんの体の付着物から同容疑者のDNA型が検出され、同容疑者宅から逃走時に着ていたとみられる黒色コートも押収された。
 事件は、自室の2階ベランダ付近で「警察を呼んで」などと助けを求める照井さんを大家の男性が目撃し、発覚。通報を受けた警察官が駆け付け、包丁の刃が左肩後ろ部分に刺さった状態であおむけに倒れている照井さんを発見した。その後、包丁の柄や手付かずの財布などが室内で見つかった。
 照井さんはコートを着たままで、勤務先から帰宅直後に襲われたとみられている。アパートの屋根やベランダの手すりなどから足跡が見つかっており、容疑者が屋根をつたってベランダから部屋に侵入した可能性があるという。
 事件直後、北の方向に歩いて行く不審な男が目撃され、捜査本部が行方を追っていた。
 松岡容疑者は31日正午すぎ、送検のため荻窪署を出た。上下グレーのスエット姿で、報道陣を一瞬にらんだようにも見えた。捜査員に促され、落ち着いた様子で車に乗り込んだ。 

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