ベビーシッターの犯罪情報、マッチングサイト運営者に報告を要請…わいせつ事件の再発防ぐ

ベビーシッターの犯罪情報、マッチングサイト運営者に報告を要請…わいせつ事件の再発防ぐ
読売新聞オンライン 2020/8/30(日) 21:46配信

 働く親にベビーシッターを紹介する「マッチングサイト」を悪用したわいせつ事件が相次いだことを受け、厚生労働省は28日、保育関係者らでつくる有識者検討会に再発防止のための案を示した。シッターの犯罪行為に関する情報を早い段階でつかむことができるよう、シッター事業者やサイト運営者に対し、警察当局に逮捕されたと分かった段階で都道府県へ報告を求めることなどが柱だ。

 マッチングサイトを巡っては昨年12月以降、保育士資格を持つシッターの男2人が、複数人の子どもにわいせつ行為をしたとしてそれぞれ逮捕、起訴されている。保育士資格は都道府県が登録取り消しの権限を持つ。保育所勤務の保育士については、同省は2018年、逮捕段階で勤務先の保育所から都道府県に報告するよう求める通知を出した。

 同省によると、当時はマッチングサイトは念頭になく、今回の再発防止策案では、民間のシッター事業者にも逮捕の報告を求める。個人でマッチングサイトに登録して活動する保育士もいることから、報告対象にサイト運営者も含めることを検討している。

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