「言うことを聞かず腹立った」 施設長供述 暴行で再逮捕

「言うことを聞かず腹立った」 施設長供述 暴行で再逮捕
産経新聞 2020/9/28(月) 19:57配信

 神戸市北区の放課後デイサービス施設で重度の障害がある利用者の中学3年の女子生徒(14)が虐待されていた事件で、暴行容疑で逮捕された施設長の戸嶋清被告(45)=同罪で起訴=が兵庫県警の調べに「言うことを聞かないから腹が立った」と供述していることが28日、県警への取材で分かった。県警は同日、同じ女子生徒に対する別の暴行容疑で、戸嶋被告を再逮捕した。

 再逮捕容疑は8月19日午後4時半ごろ、神戸市北区の放課後デイサービス施設「HOALOHA(ホアロハ)」で、女子生徒のほほをたたいたとしている。

 県警は今月7日、施設内でこの女子生徒を蹴ったなどとして、戸嶋容疑者と児童指導員の長谷川聡被告(51)=同罪で起訴=を逮捕していた。

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神戸・知的障害者虐待 同じ生徒に別の暴行容疑、デイサービス施設長再逮捕
神戸新聞NEXT 2020/9/28(月) 22:00配信

 神戸市北区の放課後等デイサービス施設の施設長らが、知的障害がある利用者の女子中学生を暴行していた事件で、別の日にも同じ生徒の顔をたたく虐待行為をしていたとして、兵庫県警神戸北署は28日、暴行の疑いで施設長の男(45)=同市須磨区=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は8月19日午後4時半ごろ、同市北区の放課後等デイサービス施設「HOALOHA(ホアロハ)」で、重度の障害がある女子中学生(14)の頬を右手でたたいた疑い。同署の調べに「その日だったかは覚えていないが、たたいたことはある」と容疑を認めているという。

 同署は今月7日、6月に同じ女子中学生を平手で数回たたくなどしたとする容疑で施設長を逮捕。同署によると、「言うことを聞かないから殴った」とも供述しているという。

 また、神戸地検は28日、施設長と、ともに暴行容疑で逮捕されていた同施設職員の男(51)=同市兵庫区=について、いずれも暴行の罪で起訴した。起訴状によると、施設長は6月25日、施設内で女子中学生のあごをつかみ、手のひらで腕や頬を数回たたいたとされ、施設職員は5月に施設内で同じ中学生の足を蹴ったなどとされる。

 障害のある子が授業終了後などに通う放課後等デイサービス施設内で、通所していた女子中学生(14)を殴ったり蹴ったりしたとして、兵庫県警神戸北署は7日、施設長の戸嶋清容疑者(45)=神戸市須磨区横尾6=と、児童指導員の長谷川聡容疑者(51)=同市兵庫区本町1=を暴行容疑で逮捕した。日常的な虐待がなかったかなどについても調べる。
 逮捕容疑はいずれも施設「HOALOHA(ホアロハ)」(同市北区)内で女子中学生に対し、戸嶋容疑者が6月25日午前9時20分ごろ顔を両手で数回殴り、長谷川容疑者は5月14日午後4時10分ごろ足を蹴ったなどとしている。戸嶋容疑者は「はっきりと覚えていない」、長谷川容疑者は「暴力は振るっていない」と容疑を否認しているという。
 市は7日、児童福祉法に基づき、関連施設を立ち入り調査した。
 神戸北署によると女子生徒には身体障害と重度の知的障害があり、被害を訴えるなどのコミュニケーションを取ることが困難という。9月4日に市福祉局から「施設の職員が暴力を振るっている」と相談があり、事件が発覚。同署が裏付け捜査を進めていた。
 施設は戸嶋容疑者が代表理事を務める一般社団法人が運営。市によると、2014年に放課後や長期休暇中に障害のある子どもたちを預かるサービスを開始し、小学生から高校生まで十数人が利用していたという。現場近くの自営業の男性(70)は「知り合いが『施設の中から大声や荒っぽい声が聞こえた』と言っていた。厳しくしているのだろうと思っていた」と話した。【韓光勲、反橋希美】

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