部員に不適切指導 松山聖陵野球部監督に処分
あいテレビ 2020/10/16(金) 19:52配信
今年夏の愛媛県の独自大会で優勝した(松山市)の野球部監督が部員に対し、不適切な指導をしていた問題で、日本学生野球協会は、監督を7か月の謹慎処分としました。
この問題はが、部員4人に対し練習中のプレーが怠慢だったなどとして、などと発言し、その場で行為を強要したものです。部員にけがはないということでしたが、監督は8月の下旬以降、野球部の指導から外れていました。これについて、日本学生野球協会は不適切な指導などがあったと認め、監督を7か月の謹慎処分としました。
この監督は、処分を受け学校は、今後ついては検討中としたうえで、「再発防止に努めたい」とコメントしています。
甲子園に3度出場した愛媛の強豪・松山聖陵高校の野球部で先月、監督が選手に対して「自分の頬をたたけ」などと指示する不適切な指導をしていたことが17日までに分かりました。
不適切な指導をしていたのは、松山聖陵高校野球部の30代の男性監督です。
高校によりますとこの監督は先月、新チームになってからの練習中、部員4人に怠慢なプレーが見られたとして、「自分の頬を叩け」「壁に頭をぶつけろ」などと指示、不適切な指導をしたということです。
部員にけがはなく、現在も練習に参加しています。この不適切指導は、外部から情報提供を受けた県高野連からの要請で、学校が先月下旬に調査し分かりました。
監督は就任後、この高校を春夏あわせて3度甲子園に導いていますが、去年2月にも部員に対する暴力行為などを理由に、日本学生野球協会から2ヵ月の謹慎処分を受けています。
渡部正治校長は「冷静に慎重に指導してほしかった」としています。
監督は現在、グラウンドで指導しておらず、今月26日に開幕する秋の県大会はコーチが指揮を執るということです。
今回の不適切指導を学校は県高野連に報告。上部団体の判断をふまえて今後の対応を検討するとしています。
日本学生野球協会は1日、審査室会議を開き、大学、高校計13件の不祥事の処分を発表した。高校では、春日部共栄(埼玉)の監督が、昨年4月の練習試合で三振した部員計3人に平手打ちしたなどとして謹慎4カ月、松山聖陵(愛媛)の監督が部員への暴力などで同2カ月、龍谷大平安(京都)の顧問も部内暴力で同3カ月の処分を受けた。この3校は3月23日に開幕する第91回選抜大会への出場が決まっているが、3人は監督や責任教師としてベンチに入ることはできない。
春のセンバツに出場する松山聖陵(愛媛)は28日、野球部の男性監督(37)が部員の頭を小突く映像が動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開されていると明らかにした。監督は同校の調査に「厳しい指導を反省する。今後は説諭する指導をしたい」と話したという。同校によると、動画は昨年9月ごろ、松山市内の野球部宿舎で撮影されたとみられ、監督が1年生部員の顔をつかみ、頭を壁にぶつける様子が写っている。センバツ出場決定の25日夜、ツイッターに投稿された。
同校は26日午前に動画を確認し監督に聞き取り調査。県高野連に28日に報告した。は「暴力ではなく指導の一環」とし「処分は高野連の判断に委ねる」と話した。
日本高野連は県高野連から報告書の到着が間に合えば、30日の審議小委員会で処分内容を諮る方針。処分対象は男性監督のみで、チームの大会出場に影響しないとしている。