宝塚市立中の暴行事件 部員に柔道技 中学校教諭を起訴/兵庫県

宝塚市立中の暴行事件 部員に柔道技 中学校教諭を起訴/兵庫県
サンテレビ 2020/11/2(月) 17:34配信

兵庫県宝塚市の中学校で、柔道部の生徒2人が顧問だった男から繰り返し柔道技をかけられ大けがをするなどした事件で、神戸地検伊丹支部は元顧問の男を傷害の罪で起訴しました。

傷害の罪で起訴されたのは、宝塚市立長尾中学校の教諭で柔道部の元顧問の男(50)です。

起訴状などによりますと、男は柔道部の顧問を務めていた2020年9月25日、校内の道場で柔道部の男子部員2人に対し、床に倒れたところを全身で抑え込んだり、意識を失った部員を平手打ちで起こし、暴行を繰り返したなどとされています。

2人の部員はそれぞれ、全治およそ3か月と全治1週間のけがをしました。

これまでの調べで男は、道場の冷蔵庫に保管していたアイスクリームを部員らが勝手に食べたことに腹を立て、暴行に及んだとみられています。

神戸地検は男の認否を明らかにしていません。

 兵庫県宝塚市の中学校で、柔道部員の1年男子2人に柔道技をかけて背骨を折るなどの重軽傷を負わせた傷害容疑で顧問教諭の上野宝博容疑者(50)が兵庫県警宝塚署に逮捕されたことを受け、競技を統括する全日本柔道連盟も調査に乗り出し処分を検討することが19日、明らかになった。全柔連の中里壮也専務理事がオンラインで取材に応じ、「なるべく早く調査に取りかかる」と話した。
 上野容疑者は9月25日、校内の冷凍庫で保管していたアイスキャンディーを部員の生徒2人が無断で食べたとして立腹。他の柔道部員の目前で柔道の投げ技や寝技を連発して負傷させた。生徒の1人は絞め技で失神した後も平手打ちで無理やりに起こされ技をかけられ続けたといい、胸椎骨折で全治3カ月の重傷。もう1人は首を打撲する軽傷を負った。
 全柔連は指導における体罰や暴力行為を禁じており、違反した場合は指導者登録停止などの処分を科す可能性がある。
 今回の件についても、コンプライアンス委員会を中心に調査委員会を立ち上げ、聞き取り調査などを行う見込みだ。中里専務理事は「加害者の人権もあるので(処分決定まではヒアリングなどの)手順を追わないといけない。ただ、加害者は今(警察に)身柄を拘束されているので直接面会できるか。制約がある中でいろいろ調べていく」と話した。

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