覚醒剤所持で逮捕の小学校長、保護者らの信頼厚く 町長「まさかという思い」
神戸新聞NEXT 2020/12/12(土) 21:32配信
覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで、兵庫県香美町立小学校長の楠田千晴容疑者が逮捕された事件を受け、同町は12日、記者会見を開いた。浜上勇人町長は「教育委員会の中枢にいた人物で、まさかという思い。町として厳粛に受け止め、信頼回復に全力で取り組みたい」と謝罪した。
町教委によると、楠田容疑者は、教育現場を指導監督するこども教育課の課長を経て、今年4月、児童数が町内最多の同小校長に着任。小学校長は初めての経験だったが、同小は教諭時代の初任地ということもあり、当時を知る保護者らの信頼も厚かったという。教諭の妻と母親の3人暮らしで、逮捕前に勤務した今月11日は午後から有休を取っていた。
藤原健一教育長は「覚醒剤に手を出したことは信じられない。職場での負担が原因になったとは考えられない」と話した。
保護者の女性(37)は「登下校時の声掛けを絶やさず、子どもとサッカーもしてくれる快活な校長だったのに」と驚いていた。
兵庫県教委教職員課は「事実であれば大変遺憾。詳細を確認し、適切に対処する」とのコメントを出した。(金海隆至)