元教え子を殺害・切断、ロシア著名学者に懲役12年6月

元教え子を殺害・切断、ロシア著名学者に懲役12年6月
AFP=時事 2020/12/26(土) 17:35配信

【AFP=時事】ロシア・サンクトペテルブルク(St. Petersburg)の裁判所は25日、元教え子の交際相手の女性を殺害し、遺体を切断した罪で、著名な歴史学者に懲役12年6月の有罪判決を言い渡した。

 オレグ・ソコロフ(Oleg Sokolov)被告(64)は昨年11月、女性の腕が入ったバックパックを持ち運んでいたところを発見され、逮捕された。交際していた元教え子のアナスタシヤ・エシュチェンコ(Anastasia Yeshchenko)さん(当時24)を殺害した罪を裁判で認め、口論の際についカッとなったと証言していた。

 裁判官は、殺人と銃器の不法所持の罪でソコロフ被告に「厳重に管理された矯正労働収容所での懲役12年6月」の判決を下した。

 フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)の研究者として知られるソコロフ被告は、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の母校でもあるサンクトペテルブルク国立大学(St. Petersburg State University)の教授で、2003年にはフランスの最高勲章「レジオン・ドヌール(Legion d’Honneur)」も授与されている。

 事件はロシア国内に大きな衝撃を与え、また、教え子の多くが同被告の過去の不適切な行動を訴えている。

 裁判を傍聴したAFP記者によると、判決文が読み上げられる間、ソコロフ被告はそわそわと落ち着かない様子を見せていた。

 被告の弁護人は、判決には納得していないが、控訴するかどうかはこれから判断すると述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】ロシアで、元教え子だった交際相手の女性を殺害し、遺体を切断したことを認めた著名な歴史学者が11日、出廷した。この男をめぐっては、別の女子学生らに対する虐待容疑も浮上しており、捜査を求める声が強まっている。
 同日出廷したサンクトペテルブルク国立大学(Saint Petersburg State University)教授のオレグ・ソコロフ(Oleg Sokolov)容疑者(63)は、フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)の研究者として知られている。
 法廷内で泣き崩れたソコロフ容疑者は、「起こったことに打ちのめされている、後悔している」と語った。判事らは、同容疑者を正式逮捕するかどうかを判断することになっている。
 ソコロフ容疑者は、過去数年共に暮らしていたとされる元教え子のアナスタシヤ・エシュチェンコ(Anastasia Yeshchenko)さん(24)の殺害と遺体切断を自白。さらに、同容疑者が少なくとも1人の別の女子学生を虐待していた容疑も浮上している。
 このおぞましい事件により、学界を含め女性らに対する暴力の問題に改めて注目が集まり、当局が問題を軽視しているという批判も出ている。
 首都モスクワに拠点を置く女性保護団体はAFPに対し「今回の事件で、虐待犯が処罰されずにいる社会の実態が改めて明らかになった」と指摘している。
 ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は、サンクトペテルブルク国立大で学んだウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も事件について把握していると明かした。
 ただペスコフ氏は、ロシアの大学におけるハラスメント問題をめぐる懸念については「大統領府と何の関係があるのか」と述べ、対応策には言及しなかった。 
 ロシアには、ドメスティックバイオレンス(DV)や職場におけるセクシュアルハラスメントについて定めた法律がない。また世界的なセクハラ告発運動「#MeToo(私も)」も、同国には大きな影響を与えていない。【翻訳編集】 AFPBB News

モスクワ(CNN) ロシア北西部サンクトペテルブルクで、著名な歴史学者のリュックサックから元教え子の女性の切断された腕が見つかる事件があり、捜査当局は学者の身柄を拘束して調べを進めている。
事件ではまず、9日早朝に市中心部を流れるモイカ川で歴史学者の男が救出された。ロシア連邦捜査委員会の声明によると、男のリュックから切断された腕と非致死性拳銃が見つかり、当局は男を容疑者として拘束した。
ロシア国営通信は男の身元をサンクトペテルブルク国立大教授のオレグ・ソコロフ容疑者と報道。容疑者は現在、病院で低体温症の治療を受けているという。
大学のウェブサイトに掲載された経歴によると、ソコロフ容疑者はフランス軍事史の専門家で、同大の近現代史学科で教授を務めている。
ロシア国営RIAノーボスチ通信は複数の捜査当局者の話として、容疑者のアパートから元教え子のアナスタシヤ・エシュチェンコさんの遺体が見つかったと報じた。
国営タス通信によると、エシュチェンコさんはロシア南部クラスノダールの出身で、サンクトペテルブルクに進学。その後ソコロフ容疑者と共同研究を続けていたという。
タス通信はまた、モイカ川の捜索に当たるダイバーが男性のものとみられる別の遺体を発見し、警察が身元確認を進めていると報じた。エシュチェンコさんの死亡との関連は不明。
サンクトペテルブルク大歴史学部のウェブサイトによると、ソコロフ容疑者はフランスの皇帝ナポレオンやナポレオン戦争に関する論文を複数執筆。2003年6月には、当時のシラク仏大統領が国内最高の勲章「レジオン・ドヌール」を容疑者に授与する決定を下していた。

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