「カルテ改ざん」の臨床麻酔部で別の事件…大学病院元教授の医師ら メーカーから賄賂受け取った疑いで逮捕
東海テレビ 2021/1/6(水) 21:28配信
医療機器の納入を巡り、医師とメーカーの間で贈収賄事件です。見返りに賄賂を受け取ったのは、三重大学病院の元教授らでした。
6日、名古屋市熱田区の医療機器メーカー「日本光電工業」で行われた愛知県警などによる家宅捜索。その理由は、医師との贈収賄事件でした。
逮捕された医師は、三重大学病院臨床麻酔部の元教授の亀井政孝容疑者(54)と、元講師の松成泰典容疑者(46)。
2人は2019年8月、医療機器のモニターの納入を巡り、便宜を図る見返りとして、「日本光電工業」側から現金200万円を振り込ませた疑いが持たれています。
振り込み先は亀井容疑者が代表理事を務める「BAMエンカレッジメント」という一般社団法人。
この社団法人、設立の目的は医療技術の研究や医師の育成でしたが、実際には賄賂の隠れ蓑として使われていた上、その大半を飲食代に使っていたとみられています。
警察は、日本光電工業中部支店に勤める営業部長・下村篤司容疑者(48)ら、社員の男3人も、贈賄の疑いで逮捕。下村容疑者らの同僚によれば、3人の勤務態度は真面目だったといいます。
警察は、全員の認否を明らかにしていませんが、調べによりますと、亀井容疑者は三重大病院に在籍していた2018年、モニター機器の導入を検討していた際に、下村容疑者らに対して見返りの賄賂を要求。その後およそ1億8000万円分の契約が結ばれていたということです。
また三重大病院の臨床麻酔部では12月、亀井容疑者の部下だった元准教授の境倫宏被告が、カルテを改ざんしたなどの罪で起訴されています。さらに…。
(リポート)
「亀井容疑者が法人の事務所を構えていたのは、部下にあたる准教授の自宅でした」
警察は、元教授の亀井容疑者が指示役となり、部内で不正行為を繰り返していた可能性もあるとみて詳しく調べています。