須賀川・中1自殺訴訟 和解成立、市が見舞金
河北新報 2021/1/8(金) 15:44配信
福島県須賀川市立中の1年だった男子生徒=当時(13)=が自殺したのは過失によっていじめを防げなかったためだとして、両親が市などに計約7674万円の損害賠償を求めた訴訟は、福島地裁郡山支部で和解が成立した。市が両親に見舞金を支払う内容。市は金額を明らかにしていない。
訴えによると、生徒は2017年1月27日にいじめが原因で自宅で自殺。遺族側は「いじめを防げなかった(2人の)教諭と学校を運営する市に重大な責任がある」と主張していた。
生徒は同クラスの男子9人から「触れると『菌』が付く」と言われ、部活動内の数人からは「ハゲ」「ごみ」を付けたあだ名で呼ばれたという。市教委が設置した第三者委員会は17年12月「(自殺は)いじめが大きな一因」と結論付ける調査結果を公表した。
橋本克也市長は「改めて亡くなった生徒の冥福を祈る。引き続き、いじめ発生防止と組織的対応に一層努める」との談話を出した。