中学剣道部で体当たり、重傷負わせた疑い 無許可指導か、卒業生の父逮捕
毎日新聞 2021/1/20(水) 18:18配信
茨城県小美玉市の市立中学校で剣道部の指導中、男子生徒(13)に体当たりして全治3カ月の重傷を負わせたとして、石岡署は20日、同市部室の農業、保田健一容疑者(46)を傷害の疑いで逮捕した。容疑を認めている。保田容疑者は同校卒業生の父親で、無許可で指導していたとみられる。
逮捕容疑は、2020年9月1日午後5時ごろ、市内の中学校の剣道場で剣道部の指導中、部員の男子生徒(13)に突然体当たりして転倒させ、脳しんとうや左手首に全治3カ月の重傷を負わせたとしている。
同署などによると、保田容疑者は同校卒業生の父親で、学校側から正式な指導依頼や許可を受けずに指導しており、学校側も容疑者の出入りを黙認していた可能性があるという。
市教委によると、保田容疑者は外部指導者として剣道部を指導していたが、「許可していたかは認知していない」と説明。他の生徒に対する暴力行為は確認されていない。この事件については、「(教員ではない外部指導者による指導のため)体罰に該当するか分からない」としている。学校側は取材に対し「事件については何も分からない」と回答した。【長屋美乃里、川島一輝】