速報 旭川医大が“病院長解任”で26日午後、緊急会見

速報 旭川医大が“病院長解任”で26日午後、緊急会見
HBCニュース 2021/1/26(火) 11:53配信

 旭川医大は26日午後3時から会見し、古川博之病院長を解任した経緯などを説明すると発表しました。

 古川病院長は「コロナを完全になくすためには、あの病院(慶友会吉田病院)が完全になくなるしかない」などの吉田晃敏学長の“発言”を録音し、外部に漏えいさせたのは「職務上の義務違反」として25日、解任されたことが明らかになりました。これに対し古川病院長は録音と漏えいを否定。コロナ対応をめぐる学長から病院長への別の“パワハラ発言”で文部科学省が事実確認を進める中での解任は「真実隠し」などとするリリースを出して反論しています。

<旭川医大のコロナ対応、病院長解任までの経緯>
・11月6日 吉田病院でクラスター発生(1月25日現在、感染213人、死亡39人)
・11月8日 市内の病院長などが集まり、各病院で患者を引き受ける方針決定⇒学長は拒否「大学の仕事ではない、職員を危険にさらしたくない」
・11月13日 病院長が学長に患者受け入れを再進言⇒学長は拒否「それ(患者を受け入れる)なら、おまえがやめろ」の“パワハラ発言”
・11月17日 大学の会議で“「コロナを完全になくすためには、あの(吉田)病院が完全になくなるしかない」「吉田病院があるということ自体が、ぐじゅぐじゅぐじゅぐじゅとコロナをまき散らして…」の“学長発言”
・11月20日 重症患者を受け入れ
・12月17日 HBCの報道などで“学長発言”公に⇒学長がプレスリリース「なくなるしかないとの発言は、吉田病院の閉鎖を意味するものではなく、病院内で治療した上で患者の回復を待つのも一つの方法ではないかとの考えを述べたもの」としながらも「不適切な発言であったと深く反省しています」と陳謝。これに対し、病院長はHBCの取材に対し「受け入れる準備をしていた病院の医師や看護師は、患者を受け入れることができず、悔しがっていた」と暗に学長との“対立”を証言。
・1月 文部科学省が「それ(患者を受け入れる)なら、おまえがやめろ」などの“パワハラ発言”を問題視、事実確認へ
・1月15日 病院長に“学長発言”漏えいなどで辞職求める⇒病院長は拒否
・1月25日 病院長の解任、職員向け説明会で報告

 解任された古川病院長は、25日付けでコメントをリリースし、吉田病院についての“学長発言”を録音、漏えいしたのは自分ではないと否定。「それ(患者を受け入れる)なら、おまえがやめろ」などの“パワハラ発言”に対する文科省の事実確認が進められている中での解任は「真実隠しと思わざるを得ません」とし、旭川市の5つの病院によるコロナ対策でリーダーシップをとってきた自分を解任することは「地域医療をないがしろにしているとしか思えない」と強く反論しています。
 
 これに対し旭川医大は26日午前「古川病院長は、大学と病院に混乱を生じさせた」などとするリリースを出すとともに、午後3時から会見し、詳しい経緯を説明すると発表しました。

1月26日(火)午前11時50分配信

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