差別的な投稿や酒気帯び運転事故、教諭2人を処分 群馬

差別的な投稿や酒気帯び運転事故、教諭2人を処分 群馬
朝日新聞デジタル 2021/2/16(火) 10:07配信

 群馬県教育委員会は15日、を減給(10分の1)2カ月、酒気帯び運転で物損事故を起こした県東部の公立中学校の男性教諭(61)を停職6カ月の懲戒処分にし、発表した。2人は再任用教員で、いずれも同日付で依願退職した。

 県教委によると、女性教諭は昨年10月〜今年1月、ツイッターで約50回にわたり、勤務時間中も含め不適切な投稿を行っていたという。「障害者や犯罪者が子供でいたらいない方がまし」といった差別的な内容のほか、同僚や上司を実名で批判したり、生徒の個人名を出したりしていた。「保護者やお子さんの気持ちを傷つけてしまい申し訳なかった」と話しているという。

 男性教諭は休日だった昨年11月29日午後1時ごろ、自宅近くの飲食店駐車場で酒気を帯びた状態で運転し、場内の柱に接触する事故を起こした。車中にあった缶チューハイ1本のほか、昼食のため入った店でワイン600ミリリットルを飲んでいたという。「普段通る道なので、ゆっくり走れば大丈夫と思った」と話しているという。刑事処分はまだ出ていない。

 県教委は今回の事案を受け、各学校が毎年作成する「規律確保計画」の実施状況の点検を年度末に行う取り組みを始める。また、懲戒処分の指針や問題行動の具体例を記した「服務ガイドライン」に今回の事案を記載し、再発防止に努めるとしている。今年度の県教委による教職員の懲戒処分は7件となった。(中村瞬)

 群馬県西部の特別支援学校に勤務する60歳代女性教員がSNS上で障害者を差別する内容の投稿をしていたことが、県教育委員会への取材でわかった。投稿は削除されたが、教員は事実を認めており、県教委が処分を検討している。
 県教委によると、教員は昨年10月中旬からSNS上で、「障害者や犯罪者が子供でいたらいない方がまし」「労災にならないように気をつけます。いきなり強くつかんだり殴ったりする障害のある人」などと投稿していた。
 投稿について知人から指摘を受けた同僚が学校へ報告。上司らの実名を挙げて校内の取り組みを批判していたことなどから、投稿した教員を特定した。県教委の調査に対し、教員は「個人的な日記のようなもので誰もが読める認識はなかった」と弁明したという。
 県教委学校人事課の担当者は「指導する立場としても非常に不適切な行為で、あってはならないことだ」とし、改めて全教員にSNS利用のあり方について注意を呼びかけている。

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