校則で「下着の色指定」は49% 千葉市立中・高校 市教委「柔軟な見直しを」

校則で「下着の色指定」は49% 千葉市立中・高校 市教委「柔軟な見直しを」
千葉日報オンライン 2021/2/18(木) 19:32配信

 行き過ぎた校則を巡る問題で、千葉市は17日、市立中学校・高校計57校を対象に初めて行った身だしなみに関する校則の調査結果を公表した。髪型のツーブロックは約67%が禁止しており、半数の学校が下着の色を指定していた。同日の市議会で、椛沢洋平議員(共産党)の代表質問に答弁した。

 市教委によると、今月5日に市立中学校55校・市立高校2校に調査票を送付した。校則でツーブロックを禁止している学校はいずれも中学校で、「中学生らしい頭髪」に当たらないとの理由が多かった。下着の色を指定していた学校は約49%。色は「白を基調とした華美でないもの」とする学校が多く、主に透けやすい夏服に適用されている。

 頭髪調査を実施している学校は約12%。地毛証明書の提出を求める学校はなかった。

 同教委は17日付で各学校へ集計結果を周知するとともに、生徒の意見を取り入れた上での柔軟な見直しを求めた。市教委教育支援課は「(調査結果が)規則の押しつけではなく、生徒たち自らが意思を示し、決定したものを守っていく機会になれば」としている。

 椛沢市議は千葉日報社の取材に対し「多様性の尊重という側面もある中、想定よりも多くの学校に古い校則が残っていた。生徒会などを活用した意見表明は子どもの権利であり、『慣習も変えていける』という理解が広がってほしい」と訴えた。

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