全校集会での指導の翌月から欠席等目立つ…自殺した女子生徒 いじめ相談も仕返し恐れ「直接指導しないで」

全校集会での指導の翌月から欠席等目立つ…自殺した女子生徒 いじめ相談も仕返し恐れ「直接指導しないで」
東海テレビ 2021/3/16(火) 18:03配信

 自宅で自殺したことがわかった、名古屋市立の中学校に通う1年生の女子生徒は、学校側に何度もいじめに関するSOSのメッセージを送っていました。

 去年11月下旬に、「LINEで嫌がらせを受けている」と担任教師に相談。12月上旬には、女子生徒と母親が担任と三者面談をして聞き取りをしました。

 この2回の相談の際に、担任教師は嫌がらせのメッセージを送った生徒2人の名前を聞き出そうとしましたが、女子生徒は「名前をどうしても言いたくない」と言って、聞き出すことはできませんでした。

 学校は12月下旬に全校集会を開いて、「SNSで嫌がらせの書き込みをしないように」と、全校生徒に指導しました。

 ただ年が明けると、女子生徒は欠席や早退が目立つようになり、1月中旬には再び担任に相談。この時、嫌がらせをしたとされる2人の生徒の名前を明かされました。

 しかし女子生徒が、2人からの仕返しを恐れ「直接の指導はしないでほしい」と訴えたため、学校は2人の生徒に直接の指導はしませんでした。

 女子生徒は2月から、教室ではなく別室に登校するようになり、3月9日も別室に登校し、正午ごろ下校したあとに自宅で自殺しました。

 1月以降は、スクールカウンセラーとも面談し心のケアをしていたということです。

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