卒業記念DVD作成費から183万円横領 兵庫県教委、男性教員を懲戒免職
神戸新聞NEXT 2021/3/23(火) 19:11配信
兵庫県教育委員会は23日、保護者から集めた学年費183万円を横領したとして、県立大付属高校(兵庫県上郡町)の男性教諭(61)を懲戒免職とした、と発表した。
男性教諭は2012年度から卒業生に渡す記念DVDの作成を担当。卒業生全員分の複製代と生徒宅への配送費として、学年費から毎年約40万円を預かっていたが、業者には支払ったのは約20万円で、その差額を着服していたという。近年は業者に複数の見積書を作らせ、安い金額の見積書で発注しながら、高い金額の見積書で学年費の会計担当者に請求していた。
今年2月、会計担当者が業者に請求書を要求して不正が発覚。男性教諭は「撮影から編集までほぼ1人でこなした作業の手間賃として捉えていた。多大な迷惑をかけて申し訳ない」と話しているという。今後、県教委は、既に支払われた退職金の返還の手続きに入る予定という。
男性教諭は体育祭や文化祭、卒業式など日頃の行事を3年間にわたって撮影、編集し、19年3月卒業用のDVDには、約264分の映像が収録されていたという。(斉藤絵美)