同僚教諭パワハラ訴訟 長崎市側争う姿勢 地裁弁論

同僚教諭パワハラ訴訟 長崎市側争う姿勢 地裁弁論
長崎新聞 2021/5/21(金) 14:00配信

 長崎市内の公立学校に勤務していた男性教諭が同僚教諭からパワーハラスメントを受け、任用する市の対応が不十分だったとして、市に150万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が20日、長崎地裁(松本武人裁判官)であった。市側は争う姿勢を示した。
 弁論後、男性は報道陣の取材に応じた。「我慢している人が他にもたくさんいる」と語り、「泣き寝入りしてきた教職員のために(中略)形式だけではなく実効性のある取り組みを求め、職場からハラスメントをなくす糸口にしたい」と主張した。
 男性の代理人によると、市側は答弁書で請求棄却を求めた。市教委は取材に「詳細な事実確認を進めている」としている。
 訴状などによると、2019年、生徒指導の対応を巡り年長の同僚教諭が約1時間、一方的に男性を𠮟責(しっせき)し、会議でも「呼び付け、殴ってやろうかと思っていた」と発言したため、男性は不眠が続き、通院したとしている。男性側は、同僚教諭が他の教諭にもパワハラ行為を続けており、相談体制は十分機能していなかったと主張している。

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