中2女子がいじめで転校…市長”市教委判断に検証が必要”
KYT鹿児島読売テレビ 2021/5/26(水) 20:03配信
おととし鹿児島市の中学校で、いじめを受けた生徒が転校していたことがわかった。下鶴市長は、法律に基づく「重大事態」ではないとした市教委の判断について、「当時の判断が適切だったか検証を行う必要がある」と述べた。
鹿児島市教育委員会によると、おととし鹿児島市の中学校に通う当時中学2年の女子生徒が他の生徒から貸した文房具などを返されなかったり「うざい」と暴言をはかれるなどのいじめを受けたという。女子生徒は学校を休みがちとなり、登校しても別室で授業を受けたり心療内科も受診していたという。
いじめを行った生徒は謝罪文を書き、その後はいじめが確認されなかったなどとして、市教委はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」とはしていなかった。「重大事態」と認定された場合、第3者委員会による調査が求められる。女子生徒はその後、他の学校に転校している。
当時の市教委の判断について、下鶴市長は「児童や保護者の方々と思いが違う部分があった場合、当時の判断が適切であったかどうかは検証を行う必要がある。不信感があるのであれば、第三者を入れた調査委員会で事実関係の調査が行われるのが望ましいのではないか」と述べた。
市長の発言を受け、市教委は来月3日に開かれる教育委員会の定例会で経緯を報告し今後の対応について協議するという。