子どもへの性暴力反対策を千葉市教委に提言 “密室で1対1にならない”など環境整備求める

子どもへの性暴力反対策を千葉市教委に提言 “密室で1対1にならない”など環境整備求める
チバテレ 2021/6/2(水) 16:08配信

 教諭による教え子への性暴力事件を受け、子どもへの性暴力の根絶に向けて議論してきた有識者らの検討会は、2日、空き教室の管理や見回りの強化など再発防止策をまとめた提言書を千葉市教育委員会に提出しました。

 有識者らで構成する「子どもへの性暴力防止対策検討会」は、小学校教諭による女子児童7人への性暴力事件を受け、去年1月、千葉市教育委員会が設置し、事件の要因分析と再発防止策の検討を進めてきました。

 最終回の2日は、千葉大学大学院の教授で検討会の後藤弘子座長が取りまとめた提言書を千葉市教育委員会の磯野和美教育長に手渡しました。

 提言書では、犯行が空き教室で2人きりの状態で行われるなど「学校が性暴力を行うに容易な環境」と指摘。空き教室の施錠の徹底や校内の見回りの強化、密室で教職員と児童生徒が1対1にならないことなど、性暴力を生まない環境整備を進めるよう求めています。

 後藤座長は、「提言書の結びに“革命”という言葉を使ったが、その覚悟でなければ、子どもの安心安全は守れない」と話し、磯野教育長は「提言を学校現場で確実に実行することが、受け取った私の役目」と述べました。

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