同居女児への強制性交罪、元小学校校長に懲役6年求刑 神戸地検

同居女児への強制性交罪、元小学校校長に懲役6年求刑 神戸地検
神戸新聞NEXT 2021/6/14(月) 19:14配信

 同居の小学生女児に対する強制性交等と強制わいせつの罪に問われた元小学校長の50代男(懲戒免職)の初公判が14日、神戸地裁(小倉哲浩裁判長)であった。元校長は「自分を制御できなかった。本当に申し訳ない。一生償い続けたい」と起訴内容を認めた。検察側が懲役6年を求刑、弁護側が執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は30日。

 起訴状などによると、元校長は2月中旬、兵庫県内の自宅で、事実婚の関係にある女性の娘である女児にわいせつな行為をしたとされる。事件当時、同県東部の市立小学校に勤めていた。

 検察側は、2月初旬に女児と入浴して以降、わいせつ行為を繰り返すようになったと指摘。「実質の親子関係にある被害者の信頼や未熟さにつけ込み、身勝手で卑劣」と述べた。

 弁護側は「素直に認め、自らの犯行に真摯に向き合っている」と主張。被害者側と示談し、事実婚解消後は、女児の養育費や学費を元校長が支払うことで合意したとも明かした。

 被害者参加制度で出廷した女児は「お父さんには良いところもある。私は許します。ろうやに入れないで」と話した。女児の母親は「一生許せないし、子どもには一生の傷が残るが、被害者家族が経済的に困らないよう社会で更生し続けることが償いになる」と寛大な処分を求めた。

 兵庫県教育委員会は27日、同居の女児にみだらな行為をしたとして、県東部の市立小学校の50代元校長を懲戒免職処分とした。
 県教委によると、元校長は今年に入り、同居女性の18歳未満の娘にみだらな行為をした。2月下旬に逮捕されて発覚。強制わいせつの罪で起訴され、本人も認めたため処分を決めた。
 元校長は「信用を失墜させる行為で申し訳ない」と話しているという。県教委は「教員を指導する立場の校長がこのような行為をすることは考えられない。厳しく対処した」としている。氏名などは、被害女児が特定されるとして公表していない。

 同居する小学生の女児に乱暴したとして、兵庫県警が県東部に勤務する市立小学校校長の50代の男を強制わいせつの疑いで逮捕し、その後、監護者性交等に容疑を切り替えて事情を聴いていることが9日、捜査関係者らへの取材で分かった。
 男は今年に入り、18歳未満の者に対する監護者としての影響力を利用し、自宅で女児にみだらな行為をした疑いが持たれている。
 女児の母親から県警に相談があり、被害が発覚。2月に県警が強制わいせつ容疑で逮捕していた。

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