学校行事の大ケガを「自業自得と罵る教員」のなぜ

学校行事の大ケガを「自業自得と罵る教員」のなぜ
生徒は周囲からも誹謗中傷を受けてPTSDに
東洋経済オンライン 2021/06/14 10:00

文也君は事故の当日、灯油でべたべたのトーチに気づいていたが、そのまま握って練習に参加した。音楽に合わせて、トーチを振り回し始めて30秒もたたないうちに、火が服に燃え移り、右の手首内側からひじにかけてやけどを負った。病院へ駆けつけた加奈子さんも、目を覆うほど悲惨な状態だったという。
治療を終えて学校に戻ると、文也君は、教諭たちから心配の声を掛けられることもなかった。それどころか、「自業自得だ」「バチが当たった」などとののしられた。火が怖くなった文也君が本番への参加を断ると、教諭から「甘えるのか。当日できなかったら、みんながやっている中、突っ立ってろ」と一喝されたという。

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