教え子の女性2人を盗撮、部屋に侵入 元ボクシングジム経営の男に有罪判決

教え子の女性2人を盗撮、部屋に侵入 元ボクシングジム経営の男に有罪判決
神戸新聞NEXT 2021/6/23(水) 22:24配信

 経営していたボクシングジムの脱衣所で教え子だった女性2人を盗撮した上、盗聴などの目的で同じ女性が住む部屋に侵入したとして、兵庫県迷惑防止条例違反と住居侵入の罪に問われた無職男(55)=同県高砂市=の判決公判が23日、神戸地裁姫路支部であった。水落桃子裁判官は懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。

 判決によると、男は昨年4月10日夜、経営していた同市内のボクシングジムの脱衣所に、撮影状態にしたスマートフォンを設置し、教え子の女性2人を動画で撮影。今年1月と3月には盗聴などの目的で、同じ女性2人が同居する部屋に、無断で作った合鍵を使って侵入した。

 水落裁判官は「被告は『選手の体調を心配するあまりの行動』とも述べたが、プライバシーを著しく侵害しており、体調を管理する方法として、このような行為に及ぶ必要性はない。被害者らが受けた精神的苦痛は大変大きい」と非難。一方で被害者側との示談が成立し、反省もしているとして執行猶予を付けた。

 男は上下ダークグレーのスーツ姿で入廷。判決文を読み上げる水落裁判官を真っすぐに見詰め、小刻みにうなずいていた。

 日本ボクシングコミッション(JBC)は今年3月、男が女性2人の部屋に侵入した疑いで逮捕された後、無期限ライセンス停止処分にすると公式サイトで発表した。

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高砂ジム会長無期限ライセンス停止 女性宅侵入容疑
日刊スポーツ 2021年3月16日22時49分

日本ボクシングコミッション(JBC)は、17日付で、所属女子選手の自宅に無断で侵入して住居侵入の疑いで逮捕された高砂ボクシングジム(兵庫県高砂市)の山下忠則会長(55)に対し、17日付で無期限のライセンス停止処分にすると告示した。
山下氏は3月2日、住居侵入の疑いで兵庫県高砂署に逮捕された。容疑は高砂ジムに所属する女性選手(37)の自宅に無断で侵入したというもの。署によると、女性がアパートの自室に設置した防犯カメラに山下氏の姿が写っていた。女性は1月、身に覚えのないICレコーダーを室内に設置される被害を受けており、警戒のためカメラを取り付けていた。
山下氏は過去にも逮捕歴があり、JBCは今回の事態を「プロボクシング界の権威と信用を著しく毀損(きそん)する行為」と厳しく断罪した。
処分は逮捕された3月2日からの実施となる。

高砂ジム会長・山下忠則容疑者、また逮捕 自ジム所属女子ボクサー宅侵入
スポーツ報知 2021年3月2日 23時8分

 兵庫県警高砂署は2日、経営するボクシングジムに所属する女性(37)の自宅に無断で侵入したとして、住居侵入の疑いで「高砂ボクシングジム」経営者・山下忠則容疑者(55)を逮捕した。
 同署によると、女性がアパートの自室に設置した防犯カメラに山下容疑者の姿が写っていた。女性は1月、身に覚えのないICレコーダーを室内に設置される被害を受けており、警戒のためカメラを取り付けていた。動機などを調べる。逮捕容疑は1日午後0時20分ごろ、高砂市内の女性宅に侵入した疑い。
 女性はスポーツ報知の取材に対し「なぜICレコーダーを仕掛けられたのかは分からない。知らない間に合鍵まで作られていた」と説明。女性はプロボクサーで「ボクシングは続けたいが、今のジムで続けるつもりはない」と移籍を望んでいる。
 山下容疑者は過去にも、ボクシングをやめると言い出した男性を素手で殴りけがをさせ、包丁で脅したりした疑いなどで、複数回逮捕されている。

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