女性教諭、女児の腕つかみ負傷させ「痛いことしてないよね」と口止め?も
読売新聞オンライン 2021/6/25(金) 17:55配信
埼玉県東松山市立小学校で今月初旬、20歳代の女性教諭が担任として受け持つ2年生の女子児童の腕を強くつかみ、けがを負わせる体罰を行っていたことが、市教育委員会への取材でわかった。他の児童に対する行きすぎた指導もあるとみて、学校は女性教諭を担任から外し、市教委とともに調査を進めている。
市教委によると、女性教諭は8日、算数の授業中に、問題にうまく解答できなかった女子児童の左腕を強くつかんだ。同日の掃除中にも、この女子児童がどのバケツを運ぶかがわからず戸惑っていたところ、両腕を引っ張ったほか、別の授業の際にも左腕を強くつかんだ。同日午後、母親が女子児童の腕を見て学校に報告し、判明した。女子児童は両腕に5日間のけがを負ったという。
同校は17日、女性教諭が担任をしていた学級の保護者らを集め、女性教諭を担任から外すことを説明。女性教諭は4月下旬頃から、この女子児童の腕を強くつかむなどの行為をしていたとみられることも説明した。
今回の女子児童以外にも、女性教諭に恐怖を感じて別室で授業を受ける児童もおり、女性教諭が女子児童に「先生は痛いことしてないよね」と、口止めともとれる発言をしていたこともあったという。
女子児童の母親は読売新聞の取材に「4月から腕にあざが増え、遊んでできたと思っていた。教員が子どもを繰り返し傷つけるなんて許せない」と憤った。
女性教諭は、同校の聞き取りに「教えたことが子どもに伝わらず、強い指導をしてしまった。痛い思いをさせるつもりはなかった」と釈明しているという。
市教委学校教育部の野口高志次長は「あってはならないことで非常に重く受け止めている。再発防止に努めていく」と話している。