《京都・平安女学院で内紛勃発》“敏腕経営者”理事長vs.“愛の教育”ミッション系教職員の行方は?
京都の伝統女子校“令和のお家騒動”♯2
「文春オンライン」特集班 2021/07/22
「校長不在という異常事態について、生徒や保護者たちに何も説明しないわけにはいきません。そこで副校長や教頭らが生徒や保護者向けの文書を作成し、6月26日(土)の朝礼で教職員にその文書を配布しました。生徒らには週明けに配布する予定でしたが、28日(月)の朝礼で理事長付きの秘書室のような部署である学院統括室の職員によってプリントの配布が阻止されてしまったのです」(同前)
そうして、生徒らに校長不在の理由が説明されないまま、10日が経った。そして6月28日、学院統括室が中・高の教職員に緊急招集をかけた。
「学院長付参与から、これまで理事長に対して式辞の説明責任を求めてきた副校長、教頭ら4人の『役職解任』が告げられました。彼らはこれまで教職員会議で、理事長の式辞での発言内容を問題視し、その対応を検討してきた中心人物でした。その会議の音声が録音され、音声データが理事長の手に渡っていたようなのです。教職員の誰がどんな発言をしていたのか、すべての動きが理事長に筒抜けになった結果、ついに副校長や教頭らまで『クビ』にされてしまったのです」(同前)