生徒に暴言 高校教諭男女2人を処分
北日本放送 2021/9/1(水) 20:07配信
教師から暴言などを受け精神疾患となり、女子生徒が転学に至ったとして、県教育委員会は1日、県東部の同じ高校で教える教諭2人を戒告など懲戒処分にしたと発表しました。
県教育委員会 教職員課の会見
「深くお詫びを申し上げます」
県教育委員会によりますと、懲戒処分では最も軽い戒告を受けた50代男性教諭は去年3月上旬、授業を担当していた女子生徒にテストの成績不振を理由に1時間ほど立たせたまま説教を続け、その9日後には「お前ら何のために生まれてきたん?別に死ねとまでは言わんがよ」などと叱責しました。
また進級後の去年6月にも、体調が悪いという女子生徒に「やばい感染症でうつされたら困る」などと発言しました。
この同じ日には厳重書面訓告の処分を受けた40代女性教諭が、補習授業を巡って女子生徒を1メートルほどの近距離で強く叱責するなどしました。
当時の校長と教頭も初期対応に問題があったとして書面もしくは口頭での訓告処分です。
女子生徒は翌日から登校できなくなり、病院で自律神経失調症と診断され、8月に転校しました。
県教育委員会教職員課 福島潔課長
「強い指導をすれば成績が良くなるものでもない。その指導が不適切であることは、その原因が成績が悪かったということは言い訳にもならない」
県教委は、個人の能力や習熟度に寄り添って指導するよう県内各学校に通知しました。
生徒の保護者は損害賠償を求めていましたが先月、富山簡易裁判所の調停で解決金120万円で合意し、県教委は9月県議会に和解の議案を提出する予定です。