いじめ2件 一転「重大事態」認定 鹿児島市教育長「当時の判断不適切」
南日本新聞 2021/9/15(水) 11:30配信
鹿児島市立小中学校で昨年までに発生し、いじめ防止対策推進法に定める「重大事態」と今年認定された2事案について、杉元羊一教育長は「(対応した)当時、重大事態と判断しなかったのは適切ではなかった」と述べた。14日の市議会9月定例会で、西洋介議員(自民)の個人質問に答えた。
2件は2018年の小学校6年生と20年の中学2年生に対するいじめで、市教育委員会は今年5月以降、重大事態と認定。第三者委員会「いじめ問題等調査委員会」で7月以降、疑いのある19年の中学2年生の1件とともに調査の対象としている。調査委は9月10日までに6回開かれた。調査終了や結果公表時期は未定。
市いじめ防止基本方針の見直しについて、杉元教育長は「今後、法律の専門家の助言やいじめ問題等調査委員会の答申も参考に検討する」とした。
いじめを受けた児童生徒の心身の負担軽減を図ることや、いじめた側への継続的指導を行う必要があることにも言及した。