小学校が休みの日、岡山から兵庫へ 元講師の女、闇バイトに応募し特殊詐欺53件
神戸新聞NEXT 2021/10/6(水) 19:06配信
兵庫県内で特殊詐欺グループの「出し子」や「受け子」をしたとして逮捕された岡山市立小学校元常勤講師の女(30)=岡山市南区=について、県警捜査2課や芦屋署は6日までに、電子計算機使用詐欺と詐欺、窃盗の疑いで県内の計53件、計約680万円の被害を裏付けて最終送検し、捜査を終えた。
送検容疑は、何者かと共謀して3月13日〜5月24日ごろ、尼崎、芦屋、川西、姫路、明石、赤穂市などの高齢者宅に銀行員らを名乗って電話をかけ、保険金の還付金名目などで通帳やキャッシュカードをだまし取り、現金を引き出した疑い。
芦屋署によると、女は昨年12月ごろ、SNSに投稿された闇バイトに応募し、詐欺グループから指示を受け、カードを回収する「受け子」と、現金を引き出す「出し子役」をするようになった。
被害者は当時78〜89歳の男女6人。キャッシュカードには引き出しの制限があるため、1日に最多で26回にわたって現金を引き出した時もあったという。
女は調べに「学校が休みの日に被害者からカードを受け取ったり、現金を引き出したりした」などと説明。手にした現金の1割程度を取り分とした上で、残りについては「カムフラージュのために菓子や新聞と一緒にビニールに入れ、JR新大阪駅近くの溝に置くよう指示されていた」などと話したという。
5月、高齢女性から現金をだまし取ったとして逮捕された岡山市の公立小学校の講師の女が、6月15日、別の詐欺の疑いで再逮捕されました。
再逮捕されたのは、岡山市の芳泉小学校の常勤講師、平田理恵容疑者(29)です。
警察の調べによりますと平田容疑者は、2021年4月、何者かと共謀して兵庫県の78歳の女性からキャッシュカードと通帳をだまし取った疑いです。
女性の口座からは、少なくとも445万円が引き出されているということです。
取り調べに対し平田容疑者は、「学校が休みの日に詐欺をしていた」などと容疑を認めているということです。
平田容疑者は5月、兵庫県の別の女性から現金約60万円をだまし取ったとして詐欺の疑いなどで、逮捕・起訴されています。
平田容疑者は「兵庫県や京都府で他にも数件やった」などと話しているということで、警察は余罪があるとみて調べを進めています。
兵庫県内の高齢女性からキャッシュカードをだまし取り、現金約10万円を引き出し盗んだとして、岡山市内の小学校講師の女が逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、岡山市立芳泉小学校常勤講師の平田理恵容疑者(29)です。
平田容疑者は9日、兵庫県川西市に住む89歳の女性からだまし取ったキャッシュカードを使い、岡山市北区の商業施設に設置されたATMから、現金10万4000円を引き出し、盗んだ疑いが持たれています。
警察によりますと、女性(89)には市役所職員や銀行員を名乗る男から電話があり、銀行員を装って訪ねてきた平田容疑者に、キャッシュカードをだまし取られたということです。
平田容疑者は調べに対し、容疑を認めているということで、警察は詳しい経緯や余罪について捜査を進めています。