「放課後児童クラブ」の75歳男が7歳女児に強制わいせつ 学童保育の問題点は・・

「放課後児童クラブ」の75歳男が7歳女児に強制わいせつ 学童保育の問題点は・・
CBCテレビ 2021/10/28(木) 18:00配信

 「放課後児童クラブ」で7歳の女の子にわいせつな行為。逮捕されたのはここでアルバイトをしていた75歳の男。幼い子どもを性的被害から守るために今求められることとは。

 自宅のまわりを散歩する高齢の男。10月上旬まで愛知県春日井市の放課後児童クラブでアルバイトをしていた大嶋鍬重容疑者(75)。

 27日、強制わいせつの疑いで逮捕されました。

 警察によりますと、大嶋容疑者は9月、民間が運営する放課後児童クラブで、7歳の女の子のからだを触るなどした疑いが持たれています。

 取り調べに対し大嶋容疑者は容疑を認める一方、こう話しているといいます。
 
『逮捕されるまでの行為とは思っていなかった』

 こうしたわいせつ事件、実は全国でたびたび起きています。

 大阪府では元学童指導員の男が、当時5歳の女の子に性的暴行を加えようとしたとして逮捕・起訴されていたことが、ことし3月に発覚しました。

 信頼すべき大人の、信じがたい行為。
 
 児童福祉の専門家は背景についてこう指摘します。

 「この仕事に就くための資格や免許など(の決まり)が、ゆるやかなものしかない。必ずしも全員が持っている必要はない」
 (静岡大学教育学部・石原剛志教授)

 ことし5月、わいせつ行為で懲戒免職となった教員が免許を再取得する際、各自治体の教育委員会が再交付を拒否できるようにする法案が成立しましたが、学童の指導員にはこうした制限はありません。

 「国としてももっと考えて、性的な暴力を職員に起こさせない研修を、本気になってどうしたらいいか考えてもらいたい」
 (石原教授)

 共働き世帯が増えるなか、わが子を安心して学童保育に預けられる仕組みがづくりが求められています。

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