別の少女も証言 突然押し倒され『こんなことが好きなんやろ』 逮捕の和歌山県児相職員

別の少女も証言 突然押し倒され『こんなことが好きなんやろ』 逮捕の和歌山県児相職員
読売テレビ 2021/11/17(水) 12:02配信

 和歌山市にある児童相談所の職員の男が、入所していた10代の少女にわいせつな行為をさせたとして逮捕された事件で、別の入所者の少女が、突然押し倒される被害にあっていたと証言した。

 「和歌山県子ども・女性・障害者相談センター』の職員、浅野紘平容疑者(29)は、今年5月から8月にかけて複数回、入所していた10代の少女にわいせつな行為をさせた疑いで逮捕された。深夜、少女を個室に呼び出すなどして犯行に及んでいたとみられる。

 また、この施設に入所する別の少女がNNNの取材に応じ、浅野容疑者から、わいせつ被害にあいそうになったと証言した。

 「急に上に乗っかってきて、それで『こんなことが好きなんやろ』と問いかけてきたこともあって、ちょっとこういう人はおかしいんかな」(入所する別の少女)

 一方、和歌山県警はほかの被害については把握していないという。県警の調べに対し浅野容疑者はわいせつ行為を認める一方、回数について否認しており、県警が裏付けを進めている。

 一時保護していた10代女性にわいせつな行為をしたとして、和歌山県警少年課と海南署は16日、県子ども・女性・障害者相談センター(児童相談所)の福祉主事、浅野紘平容疑者(29)=和歌山市=を児童福祉法違反(淫行=いんこう=させる行為)の疑いで逮捕した。逮捕容疑は2021年5〜8月にかけて複数回、和歌山市の児相施設内で、入所していた10代女性にわいせつな行為をしたとされる。「そんなに回数はやっていない」などと容疑を一部否認しているという。
 同署によると、わいせつな行為があったのは施設内で、宿直勤務中の深夜時間帯だった。口頭で施設内の部屋に女性を呼び出すなどしていた。女性が周囲に相談して発覚した。
 容疑者の逮捕を受けてこの日、県は記者会見を開き、志場紀之・福祉保健部長が「児童を守るべき立場にある職員が逮捕された事実を重く受け止める。被害者や保護者、県民に深くおわびする」と陳謝。倫理面の研修強化などに取り組むとした。
 県によると、浅野容疑者は聞き取り調査に対して事実を認めたといい、10月に同署に通報していた。浅野容疑者は20年4月に採用され、センターに勤務。同11月からは一時保護課で子どもたちに勉強を教えたり、一緒にスポーツをしたり、指導する立場だったという。宿直時は職員2、3人の態勢で、子どもたちを見守っていた。県は容疑者と関わりがあったとみられる子ども約80人を調査。現在、他に被害報告はないというが、「さらに調査する」としている。【橋本陵汰、新宮達】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする